ブログ 販売管理(SD)モジュール
SAP技術情報 更新日 2024.02.29

販売管理(SD)モジュール

1.概要

販売管理(SD:Sales and Distribution)モジュールは、ロジスティクス関連の「販売管理領域」のモジュールです。

 

得意先引合・見積、受注、基本契約・分納契約、販売契約、無償出荷、クレームなどに基づき、販売伝票・出荷伝票・請求伝票の作成及び、印刷する機能を持っています。

 

具体的には、得意先からの見積・受注、製品の出荷、得意先への請求といった機能を有するため、多用な取引を実行することができ、販売業務の改善が見込めます。

 

また、請求情報をFI(財務会計)モジュールに連携し、売上が計上されます。

 

返品が発生した場合は、返品受注→入荷→請求取消というようなプロセスも連携して、一元管理することが可能です。

 

製品を扱わないサービス業においても、受注・請求というプロセスにも柔軟に対応できます。

2.全体プロセス

•受注管理

 

受注先からの受注に対して、受注伝票を登録します。受注見込みとして、登録済みの見積伝票を参照して、受注伝票登録も可能です。受注伝票には、得意先コード、販売エリア、出荷先情報、納期、品目、単価、数量などを入力します。

 

•出荷伝票登録/変更

 

受注に対する出荷予定として、受注伝票を参照して登録することで、受注伝票の内容が出荷伝票に自動的に反映されます。出荷作業には、ピッキングや梱包、配送作業などのほか、情報管理作業があります。

出荷作業完了時に出荷伝票変更画面にて「出庫確認」を行うことで、入出庫伝票が登録され、自動で在庫数が減少します。

 

•請求管理

 

出荷実績に対して得意先へ請求を行うため、出荷伝票を参照して請求伝票を登録します。請求伝票を登録すると請求書の印刷が可能となります。

請求金額に基づき、売上及び得意先への債権(売掛金)が発生し、会計伝票が登録されます。

 

3. 関連性の強いモジュール

財務会計(FI)、管理会計(CO)、購買/在庫管理(MM)、生産計画/管理(PP)

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